渋谷区代々木に位置する真言宗の寺院で、江戸時代から代々木の地域住民の信仰を集めてきた。
本尊は不動明王で、厄除け・開運のご利益で代々木の住民に親しまれてきた。
「萬福」の名が示すように、万の幸福を招くという縁起の良い寺名で、開運・招福の御利益を求める参拝者が多い。
代々木の住宅地の中に静かに佇み、明治神宮や代々木公園という巨大な緑地に隣接した恵まれた自然環境の中に鎮座する。
毎月28日の不動縁日には護摩焚きが執り行われ、不動明王の炎に祈りを託す参拝者が集まる伝統が続く。
真言宗の密教文化を守りながら、現代においても地域の仏事の中心として年間を通じて法要が営まれている。
代々木という歴史ある地で、幕末から明治にかけての大きな歴史的変化——陸軍練兵場の設置、明治神宮の造営——を境内から静かに見守ってきた歴史的な存在。
境内の緑豊かな環境は四季折々の変化が美しく、代々木の自然散策の途中に立ち寄れ…
萬福寺は1670年(寛文10年)に創建されたと伝わる真言宗の寺院である。代々木の地は江戸時代を通じて農村集落として発展し、当寺は地域住民の菩提寺・祈願所として信仰を集めてきた。本尊は不動明王で、厄除け・開運の霊場として江戸期より篤く崇敬された。幕末から明治維新にかけては、代々木周辺に陸軍練兵場が設置されるなど地域の様相が大きく変化したが、寺院はその歴史的変動を静かに見守り続けた。明治中期から大正にかけては明治神宮の造営(1920年)という一大事業が近隣で進められ、周辺地域の都市的変容の中でも寺院としての法灯を守り続けたとされる。現代においても毎月28日の不動縁日に護摩焚きが執り行われるなど、真…