走水神社の創建年代は不明だが、日本武尊の東征伝説に由来する古社とされる。古事記・日本書紀によれば、日本武尊が上総国へ渡るために走水の海を船で渡ろうとした際、荒波が船を阻んだ。このとき妃の弟橘媛命が「君の命に代わらん」と海中に身を投じて波を鎮めたと伝わり、その故事が当社の起源とされる。走水の地は東京湾の入口にあたる海上交通の要衝であり、古代より航海の安全を祈る聖地として崇敬されてきた。中世以降は三浦氏をはじめとする武家からも崇敬を受けたと伝わる。近世には江戸幕府の保護のもと、相模・武蔵の海域を守護する社として地域に根付いた。幕末期には勝海舟が咸臨丸による太平洋横断の前に当社に参拝したと伝わる。明…