奈良時代の天平2年(730年)、行基菩薩が岩窟に聖観世音菩薩を安置したことに始まると伝わる。平安時代の天長年間(824〜834年)には慈覚大師円仁が堂宇を整備し、武蔵国有数の観音霊場として基礎を確立したとされる。中世には源頼朝や北条氏ら武家の帰依を受け、関東における坂東三十三観音霊場の第11番札所として広く信仰を集めた。戦国時代には兵火による被害を受けたとも伝わるが、近世に入ると徳川幕府の保護のもとで堂宇が再建・整備された。現存する三重塔は室町時代の建立とされ、国の重要文化財に指定されている。境内に隣接する吉見百穴は古墳時代後期(7世紀頃)の横穴墓群であり、明治時代以降の調査で国指定史跡となっ…