壽法寺は大阪市天王寺区四天王寺二丁目に位置する浄土宗の寺院で、四天王寺の南東側に展開した寺院街の一角に立地する。浄土宗は法然上人(1133〜1212年)が開いた宗派で、修行や学識にかかわらず「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えるだけで往生できると説いた。この教えは貴族から庶民まで幅広い層に受け入れられ、鎌倉時代以降に全国へ広まった。四天王寺周辺は聖徳太子が593年に定めた仏法の地であり、この一帯に展開する寺院群は大坂の陣後の都市復興の中で現在の姿に整備された。壽法寺という寺号の「壽」は長寿・繁栄を、「法」は仏法を意味しており、念仏による往生と地域住民の現世安穏を祈る寺院としての性格がその名に込められて…