宝台院は、徳川家康の側室であり二代将軍徳川秀忠の生母として知られる西郷の局(於愛の方、1555〜1589年)の菩提寺として創建された浄土宗の寺院である。寺号は西郷の局の法名「宝台院殿蓉誉光岳智香大禅定尼」に由来するとされる。西郷の局は天正17年(1589年)に没し、当初は浜松に葬られたと伝わるが、後に駿府へ改葬されたとされる。家康が晩年に駿府城を居城とした慶長12年(1607年)以降、同寺を深く崇敬し、幕府の庇護のもとで寺格が整えられた。江戸時代を通じて徳川幕府の保護を受け、駿府城下の格式ある寺院として栄えた。現存する山門および本堂は江戸時代の建築様式を伝えるものとされる。明治維新後は幕府の庇…