静岡浅間神社の創建年代は明らかではないが、古くから駿河国の人々の富士山信仰と結びついた聖地として崇敬を集めてきたと伝わる。浅間神社・大歳御祖神社・麓山神社の三社が一体をなし、駿府の総社として地域信仰の中心を担ってきた。中世には度重なる兵火により社殿が荒廃した時期もあったとされる。天正18年(1590年)、豊臣秀吉が小田原攻めの際に社殿を修築し、その復興に寄与した。江戸時代に入ると、駿府城主として当地を治めた徳川家康が深く崇敬し、幕府の保護のもとで社勢が整えられた。現存する社殿群は文化7年(1810年)から嘉永7年(1854年)にかけて徳川幕府の造営により整備されたもので、権現造・浅間造など多彩…