総社市井尻野にある臨済宗東福寺派の禅刹で、画聖・雪舟が少年時代に修行したと伝わる寺として有名。貞和年間(1345-1349年)の創建とされ、南北朝時代には鈍庵慧初禅師が開山した。雪舟が柱に縛られて罰を受けていた際、涙で床に描いた鼠があまりに真に迫っていたため住職が感嘆し、以後絵画に専念させたという逸話は『絵本寒山拾得』など多くの書物で伝えられる。天正3年(1575年)に毛利軍の兵火で焼失したが、慶長年間に再興された三重塔は国の重要文化財。山門をくぐると巨木の参道が続き、方丈・仏殿・開山堂・三重塔が整然と配置される禅寺らしい清浄な空間が広がる。