本願寺沖縄別院は浦添市に位置する浄土真宗本願寺派(西本願寺)の別院で、沖縄県内における本願寺派の中心的拠点である。別院は本山(京都・西本願寺)の出先機関として、県内各地の末寺・教会を統括し、布教・教化・社会福祉活動を担う。浄土真宗の沖縄への本格的伝来は薩摩藩統治期(1609年〜)以降とされ、在琉大和人の菩提寺として寺院が設けられた。明治以降は沖縄住民への布教が拡大し、別院の設置によって組織的な宗務体制が整備された。1945年の沖縄戦では浦添も激戦地となり施設は壊滅したが、戦後に再建され米統治期・本土復帰後も布教活動を続けた。現在も沖縄における浄土真宗の精神的・行政的中枢として機能している。