横浜市旭区本村町に鎮座する神社で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を主祭神とする神明社(しんめいしゃ)。伝承では天歴年間(てんりゃくねんかん・947〜957年頃)に伊勢神宮の御分霊(みわけのれい)が現在地に示現(じげん・神が現れること)したことに始まるとされる。江戸時代には「二俣川(ふたまたがわ)村」と「今宿(いまじゅく)村」の二か村の総鎮守(そうちんじゅ・地域全体の守護神社)として機能し、両村の農民・住民の信仰の中心となった。境内で継承される「本村囃子(ほんむらばやし)」は、横浜市指定無形文化財(よこはましていむけいぶんかざい)として保護される伝統的な囃子(はやし・祭礼に用いる打楽器・笛等の伴奏音楽)であり、地域の祭礼文化を今に伝える貴重な無形遺産。周辺には相鉄本線「二俣川(ふたまたがわ)駅」があり、現代の交通の要所としても機能する地区の産土神(うぶすながみ)として長年愛されてきた古社…
本村神明社の創建伝承は天歴年間(947〜957年)に遡る。伝承によれば、970年(天禄元年)頃に伊勢神宮の御神霊が現在の本村に示現し、後に川合(かわい)・二俣川(ふたまたがわ)へと御分霊が移ったとされる。社殿の建立については、寛永8〜19年(1631〜1642年)に作られた棟札(むなふだ・建築記念の板)に記録があり、遅くとも17世紀前半には正式な社殿が整えられていたことが確認されている。江戸時代には「二俣川村」と「今宿村」の総鎮守として機能し、両村の農業・生活を守護する産土神として庶民の信仰を集めた。明治42年(1909年)には近隣の「又口神明宮(またぐちしんめいぐう)」が合祀(ごうし)された…