品川寺は大同元年(806年)、弘法大師空海を開山として創建されたと伝わる。品川区内で最古の寺院であり、真言宗醍醐派に属する古刹である。旧東海道に面した立地から、古来より品川宿の門前寺として旅人や庶民の信仰を集めてきた。中世には兵火などにより一時衰退した時期もあったとされるが、詳細は定かでない。近世に入ると、正徳・享保年間(18世紀初頭)に江戸六地蔵の造立事業が進められ、享保2年(1717年)に品川寺を第一番とする大銅像地蔵菩薩が境内入口に建立された。この地蔵像は以来、東海道を往来する人々を見守る存在として篤く信仰されている。梵鐘は東京都指定文化財に指定されており、境内には水月観音・聖観音など複…