弘安6年(1283年)、日蓮の高弟・日像上人(にちぞうしょうにん)によって開創された日蓮宗の古刹。日像上人は日蓮聖人の遺命を受けて京都への布教を担った人物とされ、品川の地に法灯を掲げた。中世には品川が東海道の要衝として栄えるとともに、当寺も地域の信仰の拠点として発展したと伝わる。近世、江戸時代に入ると、東海道沿いに位置する品川宿に隣接する立地から、旅人や商人の参詣を集めた。また、近隣の鈴ヶ森刑場(1651年設置)で処刑された無縁の人々を弔うため、境内に供養塔が建立され、江戸の刑罰史を今に伝える貴重な遺構となっている。明治維新以降の近代においても日蓮宗の法灯を守り続け、宗門の寺院として信仰を集め…