本泉寺は本門佛立宗に属する寺院で、東大阪市若江東町に位置する。本門佛立宗は幕末の文久元年(1861年)に長松清風(法号・日扇)が京都にて開創した在家仏教の宗派で、法華経の唱題を修行の中心に据える。日扇は商家の子として生まれ、布教活動を通じて庶民の信仰を集め、大阪・京都を中心に教線を拡大した。若江地域は中世より河内国の要衝として栄え、戦国期には若江城が築かれた歴史を持つ。本泉寺はそのような地域の歴史的背景のなかで、在家信者の日常的な信仰の場として根付き、地域コミュニティの精神的拠りどころとして機能してきた。