栃木市岩舟町の岩舟山山頂に建つ高勝寺は、関東の高野山と称される霊山。
標高173mの岩舟山は奇岩が露出した独特の山容で、遠くからも目を引く。
山頂の高勝寺は死者の霊魂が集まる霊場として、古来より信仰を集めてきた。
三重塔は栃木県内でも数少ない存在で、山頂の伽藍と共に壮麗な景観を形成する。
崖面の岩肌には無数の五輪塔や石仏が刻まれ、死者供養の歴史を物語る。
山頂からは関東平野を一望でき、筑波山や日光連山まで見渡す絶景が広がる。
映画やドラマのロケ地としても有名で、その荒涼とした岩場は独特の雰囲気。
参道の石段は急勾配で、修行の山としての厳しさを今も感じさせる。
春の桜、秋の紅葉と岩肌のコントラストが美しく、写真スポットとしても人気。
生と死が交差する霊場として、独特の精神世界を体感できる場所。
岩舟山高勝寺の開山は弘仁2年(811年)とされ、慈覚大師円仁の開基と伝わる。
岩舟山は古来より死者の霊が集まる山として畏敬され、霊場として発展した。
関東の高野山・日本三大霊山の一つに数えられ、死者供養の聖地とされた。
中世には修験道の行場としても利用され、多くの修験者が山中で修行した。
鎌倉時代には武士階級の帰依も篤く、五輪塔の奉納が盛んに行われた。
室町時代には伽藍が整備され、三重塔をはじめとする堂宇が建立された。
江戸時代には庶民の間にも信仰が広がり、死者の供養参りが盛んとなった。
明治の廃仏毀釈で一時打撃を受けたが、信仰の力で維持された。
昭和期に採石場として山の一部が削られ、現在の荒…