神光院の創建は大同2年(807年)にさかのぼると伝わる。弘法大師空海が嵯峨天皇の勅願を受けてこの北山の地(現・北区西賀茂)に真言密教の道場を開いたとされる。空海は帰国後、真言密教の布教と修行の場として京都各地に霊場を設けたが、神光院はそのうち洛北に位置する重要な拠点として位置づけられた。
本尊の地蔵菩薩(勝軍地蔵ともいう)は空海が自ら刻んだと伝わる秘仏で、軍神的な性格をもつ地蔵信仰の対象として武士層の崇拝も受けた。「勝軍」の名は鎌倉〜室町時代に武家の祈願寺としての性格が強まったことを反映している。
東寺(弘仁14年/823年に嵯峨天皇から下賜)・仁和寺(天長元年/824年創建)とともに「京…