十二所神社の創建年代は詳らかでないが、中世鎌倉期以前から当地に鎮座していたと伝わる古社である。社名は天神七柱・地神五柱を合わせた十二柱の神を祀ることに由来し、この呼称が地名「十二所」の起源となったとされる。鎌倉時代(12〜14世紀)、当社は朝夷奈切通しの鎌倉側入口に位置したため、鎌倉と六浦(現・横浜市金沢区)を結ぶ要路の守護社として機能し、往来する武士・商人・旅人らが道中安全を祈願したと伝わる。朝夷奈切通しは仁治2年(1241年)に北条泰時によって開かれたとされ、以降この神社は要路の鎮守として広く信仰を集めたと考えられる。近世以降も地域の産土神として氏子の崇敬を受け続け、社殿は幾度かの修繕を経…