観音寺は新宿区高田馬場に所在する寺院で、観音菩薩(慈悲の菩薩)を本尊として祀る。高田馬場は江戸時代、徳川将軍家が馬術練習のために設けた馬場に由来する地名で、武士たちの鍛錬の場として知られていた。また1694年(元禄7年)に堀部安兵衛が助太刀に駆けつけた「高田馬場の決闘」の舞台としても歴史に名を刻む。観音寺は馬術練習に励む武士たちや周辺住民が安全と加護を祈る場として機能してきたとされる。観音菩薩は三十三の姿に変化し衆生を救うとされ、厄除け・縁結び・商売繁盛に霊験があると信仰されてきた。現在は早稲田大学に近い学生の町の一角に静かに佇んでいる。