東寺(世界遺産)の筆頭塔頭寺院。真言宗東寺派の学問所として、中世以来「真言宗の学問所」と称された寺院で、15,000点以上の仏典・典籍を収蔵する。客殿(重要文化財)には剣豪・宮本武蔵(1584–1645年)が描いたとされる障壁画「鷲の図」「竹林の図」が現存する。国の名勝に指定された「五大の庭」は、空海が唐で師事した恵果から伝わる五大虚空蔵菩薩の世界観を表現した枯山水庭園。重要文化財の五大虚空蔵菩薩像(9世紀)も見どころ。
観智院は東寺の塔頭寺院として延文4年(1359年)頃に杲宝によって創建され、その弟子・賢宝が整備した。「真言宗の大学院」と称されるほど多くの典籍を収蔵し、中世・近世の真言密教の学問の中枢として機能した。慶長10年(1605年)に建立された客殿は、武家風書院建築の優品として重要文化財に指定されている。宮本武蔵は慶長年間にこの客殿に寄寓し、隣室の欄間にあたる部分に「鷲の図」「竹林の図」などの障壁画を描いたと伝わる。武蔵が剣客であるとともに絵師・書家としても一流であったことを示す貴重な作例である。庭園「五大の庭」は空海が唐で師事した恵果から授かった五大虚空蔵菩薩の思想を表現しており、国の名勝に指定さ…