春日山城は、永正4年(1507年)頃に越後守護代・長尾為景によって築かれたとされる。標高約180メートルの春日山の険峻な地形を最大限に活用した山城で、堅固な守りを誇った。その後、為景の子・長尾景虎(のちの上杉謙信)が天文17年(1548年)頃に家督を継ぎ、春日山城を越後経営の本拠とした。謙信は永禄・元亀年間(1558〜1573年)にわたる川中島の戦い(全5回)や関東遠征をこの城から指揮し、「義」を旗印に戦国大名としての名声を確立した。天正6年(1578年)に謙信が急逝すると、御館の乱を経て甥の上杉景勝が家督を継承し、直江兼続とともに上杉家を支えた。慶長3年(1598年)、豊臣秀吉の命により景勝…