上越市に鎮座する居多神社は、越後国一宮の一社として数えられる由緒ある神社で、大国主命・奴奈川姫命・建御名方命を祀る。奴奈川姫命は「古事記」にも登場する越後の女神で、大国主命との縁結びの神話が伝わることから、縁結びの御利益があるとして広く信仰されている。また、日蓮・親鸞・世阿弥などの名だたる人々が越後に流刑となった際にこの地を訪れたとの伝承も残る。境内は落ち着いた雰囲気に包まれており、歴史的な重みと静けさが同居する参拝地となっている。毎年の例大祭には地域の人々が集い、古くから続く伝統的な祭事が執り行われる。越後の歴史と信仰の原点ともいえる格式高い一宮として、多くの参拝者に崇敬されている。