吉備津神社の創建は明確ではないが、第7代孝霊天皇の皇子・大吉備津彦命(吉備津彦命)が吉備国平定後にこの地に居を構えたことに起源があると伝わる。5世紀ごろには既に祭祀が行われていたとされ、備中国一宮として古くから朝廷や武家の崇敬を集めた。中世には戦乱の影響で社殿が焼失したとされるが、室町時代に入ると再建の機運が高まり、1425年(応永32年)から足利義満の寄進を契機に本格的な造営が進められた。現存する本殿・拝殿は1425年に造営が始まり、長期にわたる工事を経て完成したもので、比翼入母屋造という独自の「吉備津造」を採用した壮麗な建築として国宝に指定されている。江戸時代には岡山藩主・池田氏による社殿…