岡山市北区一宮に鎮座し、備前国一宮として千古の歴史を誇る古社。吉備津神社と同じく大吉備津彦命を主祭神とするが、備前・備中という旧国の違いにより別の「一宮」として並立する関係にある。吉備中山の麓に位置し、創建は孝霊天皇の御代(3世紀頃)とも伝わる古社で、吉備の国の守護神として地域の人々から厚く崇敬されてきた。境内の「一童社」には「子供の神様」として知られる天稚彦命が祀られ、子どもの学業成就や健やかな成長を願う参拝者も多い。4月の例大祭は「一宮祭り」として賑わい、境内の池では古来より神事に使われる神聖な鴨が飼育されている。吉備路サイクリングロードの沿線に位置し、吉備津神社と合わせて吉備路めぐりの定番コースとなっている。
吉備津彦神社の創建は、第7代孝霊天皇の御代(3世紀頃)に遡ると伝わり、大吉備津彦命が吉備の国を平定した故事に由来するとされる。吉備中山の北麓に鎮座し、備前国一宮として古くから国内有数の格式を誇ってきた。中世には備前国の武家勢力から崇敬を受け、社領の寄進や社殿の修造が繰り返されたとされる。近世には岡山藩主池田氏による庇護のもと社勢が整えられ、備前国総鎮守として広く民衆の信仰を集めた。明治時代には近代社格制度のもとで国幣小社に列せられ、備前国一宮としての地位が公的に確認された。現在の社殿はその後の修築を経て今日に至る。境内には子どもの守護神として知られる天稚彦命を祀る「一童社」が設けられており、学…