貴船神社の創建は神代に遡ると伝わり、玉依姫命が黄船に乗って淀川・鴨川を遡り、水源の地に祠を建てたのが起源とされる。社殿の造営が文献に確認できるのは和銅4年(711年)が最古の記録である。平安時代には朝廷の崇敬が特に篤く、旱魃の際には黒馬を、霖雨の際には白馬または赤馬を奉納して雨乞い・止雨を祈願する慣習が生まれ、これが絵馬の起源とも伝わる。中世には武家政権からも信仰を集め、歴代の将軍家や守護大名が社殿の修造に関与したとされる。近世には度重なる水害や火災により社殿が損壊・再建を繰り返した。現在の社殿配置は、かつて奥宮付近にあった本宮が中世以降に現在地へ遷座したものとされる。明治時代には社格制度のも…