金禪寺は大阪府豊中市本町に位置する黄檗宗の寺院である。黄檗宗は江戸時代初期の承応3年(1654年)、中国福建省黄檗山万福寺の住持・隠元隆琦(1592〜1673年)が来日したことによって日本に伝えられた。隠元は徳川4代将軍・家綱の援助のもと、万治元年(1658年)に京都・宇治に日本版の万福寺を建立し、明朝様式の伽藍・法式を日本に移植した。黄檗宗は曹洞・臨済に次ぐ日本の禅宗として独立した宗派を形成し、念仏と禅の併修、明朝風の梵唄(ぼんばい)・食事礼法など、中国的な雰囲気を色濃く残した独自の宗風で知られる。金禪寺の「金禪」は黄金の禅法、あるいは最上の禅を意味し、黄檗宗の禅的精神を体現する寺号と解され…