大同5年(810年)、弘法大師空海が創建したと伝わる真言宗の寺院である。空海が諸国巡錫の折に洛北の地に草庵を結び、不動明王を本尊として安置したのが起源とされる。平安時代には真言密教の祈祷道場として地域の信仰を集め、空海作と伝わる石仏が境内に祀られた。中世には戦乱や火災による衰退を経たとみられるが、詳細は不明である。近世には地域の人々の手によって再興・維持され、厄除け・災難除けの霊験あらたかな寺として洛北の住民に親しまれてきた。江戸時代以降、毎月28日を不動明王の縁日とする護摩祈祷の慣習が定着し、現在まで継承されている。明治の神仏分離令以降も真言宗の寺院として法灯を守り続け、近代以降は北大路通と…