清海寺は大阪市阿倍野区播磨町に位置する臨済宗妙心寺派の寺院である。臨済宗妙心寺派は京都・妙心寺を大本山とし、日本の臨済宗十四派の中で最大の末寺数を誇る宗派である。妙心寺は暦応4年(1341年)に花園法皇が関山慧玄(無相大師)を開山に招じて創建した名刹で、以来禅の修行道場として発展してきた。「清海」の寺名は「清らかな海」を意味し、執着や煩悩を洗い流す禅の清浄な境地を象徴する。禅宗は鎌倉時代に栄西(臨済宗)・道元(曹洞宗)によって中国から伝えられ、武士階級をはじめ広く受容された。大阪は商人の町として栄えた一方、臨済宗の禅風は阿倍野の地にも根を下ろし、公案修行と坐禅を通じた厳格な修行道場として清海寺…