光善寺は大阪市天王寺区生玉寺町に位置する浄土宗の寺院である。「光善」の寺号は阿弥陀仏の光明と善根を組み合わせた名で、浄土宗の教義を象徴する。生玉寺町は慶長年間(1596〜1615年)以降、大坂城下の整備とともに寺院が集住するようになった地域で、天王寺区内に浄土宗・真言宗・法華宗など各宗派の寺院が軒を連ねた。法然上人(1133〜1212年)が念仏往生を説いて以来、浄土宗は武士から庶民まで幅広い層に普及し、大坂の町人文化のなかで根づいた。江戸時代には幕府の触頭制度により宗派間の秩序が保たれ、当寺は地域の菩提寺として代々の住職が法灯を守ってきた。