功山寺の仏殿は元応2年(1320年)に建立されたと伝わり、現存する日本最古の禅宗様(唐様)建築として国宝に指定されている。寺院自体は嘉暦2年(1327年)、虚庵玄寂によって創建された曹洞宗の古刹である。中世には長門国の有力寺院として栄え、室町時代以降は長府毛利家の菩提寺として庇護を受け、歴代藩主の信仰を集めた。近世には境内が整備され、現在も多くの文化財が保存されている。幕末期には尊王攘夷運動の拠点のひとつとなり、吉田松陰や坂本龍馬も訪れたとされる。元治元年(1864年)12月15日、高杉晋作がわずか84名の同志を率いて当寺で決起した「功山寺挙兵」は、長州藩内の保守派(俗論党)政権を打倒する契機…