萬満寺は、鎌倉時代の建長年間(1249〜1256年)に創建されたと伝わる臨済宗の寺院である。正式名称は法王山萬満寺。開基・開山の詳細は伝承の域を出ないが、禅宗が鎌倉幕府の庇護のもと関東に広まった時代を背景として成立したとされる。創建当初より仁王門には金剛力士像が安置され、現存するものは鎌倉時代の作と認定されており、千葉県の有形文化財に指定されている。中世には広大な寺領を有し、臨済宗の修行道場として多くの雲水が参禅したと伝わる。近世に入ると、徳川政権下の寺社体制のなかで地域の信仰を集め続け、本尊阿弥陀如来への帰依とともに、股くぐりの不動として知られる不動明王像への子供の健康祈願が定着したとされる…