松代城(海津城)は1560年(永禄3年)、武田信玄が川中島に臨む要地に築いたとされる城である。山本勘助が縄張りを担当したとも伝わり、千曲川を天然の堀として活用した平城の形式をとる。築城後まもなく始まった川中島合戦(1553〜1564年)では武田軍の主要拠点として機能し、上杉謙信率いる軍勢と激しく争われた。武田氏滅亡後は織田・北条・上杉氏の支配を経て、江戸時代初期の1622年(元和8年)に真田信之が上田藩から移封され入城。真田氏は城下町を整備し、10万石の松代藩の居城として近世的な城郭に発展させた。真田氏はその後明治維新まで10代にわたって藩主を務めた。明治以降、建造物の多くが失われたが、198…