壬生車塚古墳は栃木県下都賀郡壬生町に所在し、下野国(現・栃木県)最大規模の前方後円墳として知られている。全長は約125メートルで、5世紀中頃に築造されたと推定される。古墳は壬生町の市街地近くに位置し、現在は史跡公園として整備されている。下野国にはこのほかにも複数の大型前方後円墳が分布しており、古代の関東北部における豪族勢力の強さを物語っている。壬生車塚古墳の周辺には副葬品の出土例もあり、被葬者は下野国を支配した有力な首長であったと考えられている。「車塚」という名称は古くから大型の塚(古墳)に付けられることが多く、車が通れるほど大きな塚という意味合いや、円形の形状が車輪に似ていることに由来するとも言われる。壬生町は江戸時代には日光例幣使街道の宿場町として栄えた歴史を持ち、古墳時代から近世にかけての多層的な歴史を持つ地域だ。見学は自由で、墳丘に登ることも可能である。