妙善寺は慶長年間(1596〜1615年)、江戸初期に創建された日蓮宗の寺院と伝わる。創建の詳細な経緯については不明な点が多いが、1600年代初頭に白金台の地に法華信仰の拠点として開かれたとされる。本尊は三宝尊で、日蓮宗の題目信仰を港区南部一帯に広める役割を担ってきた。江戸時代を通じて白金周辺の武家・町人の帰依を受け、地域の信仰共同体の中心として機能したと考えられる。明治維新後は近代化の波のなかでも法脈を維持し、現在に至るまで日蓮宗の寺院として法灯を守り続けている。毎年執り行われる日蓮聖人御会式(旧暦10月13日前後)には万灯行列が行われ、白金台の街に伝統行事を今に伝える。境内の整えられた庭園と…