妙円寺は、元和年間(1615〜1624年)に創建されたと伝わる日蓮宗の寺院である。創建の詳細な経緯や開山僧については明確な記録が伝わっていないが、江戸時代初期に白金の地に草創されたとされる。江戸時代を通じて、港区南部における日蓮宗信仰の拠点として機能し、地域の檀家衆に支えられながら法灯を維持してきた。明治維新後の神仏分離・廃仏毀釈の影響を受けながらも寺院としての体裁を保ち、近代以降は都市化が進む白金台においても地域信仰の場として存続してきた。現在も本尊に大曼荼羅を祀り、境内には七福神の一尊である福禄寿を奉安する。これにより港区七福神めぐりの札所の一つとして広く知られるようになり、正月には多くの…