弥勒講は貝塚市三ツ松に位置する単立の神道系宗教法人。「弥勒(みろく)」は未来仏・弥勒菩薩(マイトレーヤ)に由来し、仏教と神道の習合的な信仰形態をうかがわせる。弥勒信仰は飛鳥・奈良時代に大陸から伝来し、「弥勒の世」の到来を願う末法思想と結びついて民間に広まった。江戸後期から明治にかけては各地で弥勒信仰を中心とした民間の宗教的集会(講)が形成され、農耕の豊作祈願や病気平癒を願う場となった。三ツ松の弥勒講もこうした民間信仰の流れを汲むとされ、特定の教団に属さない独自の形で地域住民の信仰を受け継いでいる。