三嶋神社の祭神・大山津見命は、伊豆国一宮の三嶋大社(静岡県三島市)を本社とする山と海の神であり、古来より武門の崇敬を集めてきた。鎌倉周辺には頼朝の三嶋信仰に由来する小社が複数存在し、笛田の三嶋神社もその精神的な系譜の中に位置づけられる。
社伝によれば、当社はもともと宮ノ崎の地に鎮座していた。あるとき「水上に祀れ」との神託があり、祭神は笛田川上流の萩郷(はぎのさと)へと遷され、さらに現在の笛田3丁目の高台へ遷座して地域の鎮守社として根付いた。
治承年間(1177〜1181年)に大庭景親(おおばかげちか)がこの社を再建したとの伝承が残る。大庭景親は相模国の豪族で平家方の将として活動し、治承4年…