神奈川県川崎市川崎区宮前町に所在する日蓮宗の寺院。山号は長継山、本尊は三宝尊。慶長6年(1601年)、徳川家康の代官で二ヶ領用水・六郷用水を開削した小泉次大夫吉次が、武蔵国中原郡小杉陣屋(現・中原区小杉陣屋町)の裏手に廃寺を再興して「妙泉寺」と名付けたのが起源。慶長17年(1612年)、安房国小湊の保田妙本寺から蓮住阿闍梨日純が招請され、2代将軍徳川秀忠から川崎宿砂子(現在地周辺)に寺地を拝領して妙泉寺を当地へ移し、「妙遠寺」と改称した。徳川将軍家ゆかりの創建と、川崎宿中心部への遷座を経て400年以上の法灯が続く。境内には「泉田二君功徳碑」が立ち、用水開削で功績のあった小泉次大夫と、享保期に川崎宿の財政を立て直した大名主・田中休愚(丘隅)の二人を顕彰する——田中休愚の功績碑文はこの妙遠寺境内の刻文によって今に伝えられる。昭和20年(1945年)の川崎大空襲で焼失したが戦後復興。昭和27年(…