妙清寺は大阪市生野区鶴橋に位置する法華宗(真門流)の寺院である。法華宗真門流は日蓮聖人(1222〜1282年)の弟子・日真を始祖とする流派であり、京都・本隆寺を大本山とする。本隆寺は1488年(長享2年)に創建されたと伝わり、法華宗の中でも真門流は「不受不施派」などとは異なる穏健な法門として独自の教線を広げた。日蓮の教えは『法華経』を至高の経典とし、南無妙法蓮華経の題目を唱えることによる現世利益と成仏を説く。大阪においても法華宗の寺院は近世以降に市中に普及し、妙清寺は鶴橋の地域住民の菩提寺として、法華の題目信仰を継承してきた。