流山愛宕神社は、1650年(慶安3年)頃に創建されたと伝わる。祭神は火之迦具土命であり、京都・愛宕山の愛宕権現を勧請したものとされる。愛宕信仰は全国各地に広まった火防の信仰であり、江戸時代を通じて庶民の生活に深く根付いた。江戸時代中期以降、流山では味醂・醤油などの醸造業が急速に発展し、火を扱う醸造業者にとって火難除けの守護神として当社への信仰が高まったと伝わる。三輪野山の高台に社地を構え、地域の産業と生活を守る鎮守として崇敬を集めてきた。明治時代の神仏分離令以降は神社として整理され、地域の氏神的な存在として維持されてきたとされる。現在も毎年2月に火伏せの神事を中心とした愛宕祭りが執り行われ、流…