天暦2年(948年)、現在の新宿区西新宿の地に創建されたと伝わる古社。伊邪那美命・速玉男命・事解男命の熊野三神を祀り、紀州熊野信仰の広まりとともに関東各地に勧請された熊野社の一つとされる。中世には武蔵国における熊野信仰の拠点として機能したと伝わり、近世には当地を治めた内藤氏の篤い崇敬を受けた。江戸時代には新宿の総鎮守として広く信仰を集め、周辺住民の産土神として地域に根付いていった。明治時代以降の近代化の波においても社地と信仰は守られ、昭和以降に西新宿の高層ビル開発が進む中でも鎮守の杜は保全された。現在も毎年秋に例大祭が斎行され、御神輿の渡御をはじめとする伝統的な祭礼が継承されている。創建から千…