大同2年(807年)、信濃国(現・長野県)の諏訪大社から分霊を勧請して創建されたと伝わる。祭神は建御名方神と八坂刀売神であり、武勇・農業・狩猟を司る神として古くから信仰を集めた。中世以降、高田馬場・早稲田一帯の鎮守として地域に根付き、武家からの崇敬も厚かったとされる。近世には江戸幕府の支配下で周辺地域の発展とともに氏神・産土神としての地位を確立し、庶民の信仰も広まった。文化5年(1808年)には石鳥居が奉納されており、これは境内に現存する江戸後期の面影を伝える貴重な遺構となっている。明治期の近代化・神社制度の再編を経た後も、高田馬場・早稲田地区の守護神として変わらぬ崇敬を受けてきた。現代におい…