楠公寺は大阪府大東市北條に位置する日蓮宗の寺院である。寺名の「楠公」は南北朝時代の忠臣・楠木正成(1294〜1336年)に由来するとみられる。楠木正成は河内国の武将で、後醍醐天皇に忠節を尽くして鎌倉幕府倒幕に貢献し、南朝の大義のために1336年(建武3年)の湊川の戦いで敗死した。大東市北條地区はその楠木氏ゆかりの地に近く、正成への顕彰意識から日蓮宗寺院が楠公の名を冠して創建されたと伝わる。日蓮宗は1253年(建長5年)に日蓮聖人が開き、法華経の功徳と国家安穏を強く訴えた。当寺はその教えを継ぎ、地域の菩提寺として法要を担っている。