野島神社の創建年代は明らかではないが、古くから野島の地に鎮座し、海上交通の守護神として地域の信仰を集めてきたと伝わる。野島は古くは「能島」とも記され、中世には金沢氏ゆかりの地として知られる金沢(現・金沢区)の一角に位置していた。近世に入ると、江戸幕府の文化が成熟するなかで「金沢八景」が広く知られるようになり、野島は八景のひとつ「野島夕照(のじまのせきしょう)」として賞された。18世紀から19世紀にかけて歌川広重が「金沢八景」を題材とした浮世絵を制作し、夕日に映える野島の景観は江戸を中心に広く喧伝された。明治以降は神社制度の整備とともに地域の氏神として位置づけられ、現在は野島公園の丘の上に鎮座す…