妙大寺は文安2年(1445年)に創建された日蓮宗の寺院で、神奈川県中郡大磯町東小磯に位置する。創建の経緯や開山に関する詳細は明らかでない部分もあるが、室町時代中期に相模湾沿いのこの地に根を下ろしたと伝わる。中世・近世を通じて地域の信仰の拠り所として歩みを続け、東小磯の人々の精神的基盤を担ってきた。近代においては、明治時代の著名な医師・松本順(松本良順)との縁が特筆される。松本順は西洋医学の普及に尽力した幕末・明治の医師であり、明治18年(1885年)に大磯に日本初の海水浴場を開設したことで「海水浴の父」と称される。その墓が妙大寺境内に営まれており、大磯の近代史・医療史を語る上で欠かせない史跡と…