原尻の滝は、大分県豊後大野市緒方町を流れる緒方川が形成した玄武岩質の岩盤を削り落ちる瀑布であり、幅約120メートル、落差約20メートルを誇る。その成因は、阿蘇山の火山活動に伴う溶岩流が冷却・固結してできた柱状節理の地層によるものとされ、数万年以上の地質学的時間をかけて現在の姿が形成されたと考えられている。古代より緒方郷は豊後国の穀倉地帯として知られ、滝周辺には広大な水田が開かれ、農村景観が育まれてきた。滝そのものに関する文献上の記録は中世・近世を通じて断片的であるが、地域の人々に「ぬりこべ地蔵」などの民間信仰とともに親しまれてきたと伝わる。近代以降、その雄大な景観が広く知られるようになり、「東…