元禄2年(1689年)3月、俳聖・松尾芭蕉(1644〜1694年)は江戸・深川を出発し、奥羽・北陸の諸国を約150日・約2,400キロにわたって旅した。この旅は後に俳文集「奥の細道」としてまとめられ、日本文学史上の傑作とされる。芭蕉の旅の終着点は大垣で、俳友・木因ら大垣の俳人たちと再会し、「蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ」と詠んで伊勢参宮へと旅立った。大垣は古来「水の都」と呼ばれる湧水豊かな城下町でもある。現在の大垣市住吉町には奥の細道むすびの地記念館が整備され、芭蕉ゆかりの史跡として多くの文学ファンが訪れる。