金剛寺は承平5年(935年)頃の創建と伝わる真言宗豊山派の古刹である。同じ承平年間(931〜938年)、平将門がこの地を訪れた際に梅の木を植えたとされ、その実がいつまでも青く熟さなかったことから「青梅」の地名が生まれたという伝説が残る。この梅は「将門誓いの梅」と呼ばれ、青梅市の地名発祥の象徴として今日まで大切に保護されている。中世には多摩地域の真言宗寺院として一定の信仰を集めたと考えられる。近世には江戸幕府の庇護のもと、地域の精神的拠り所として存続した。本尊は阿弥陀如来で、多摩川沿いの静かな環境に伽藍を構える。近代以降も境内の整備が続けられ、現在は青梅市の歴史と地名の由来を伝える場として市民や…