大塚・歳勝土遺跡は横浜市都筑区に所在し、弥生時代の環濠集落(大塚遺跡)と方形周溝墓群(歳勝土遺跡)が隣接して存在する国の史跡である。約2,000年前(弥生時代中期〜後期)の集落と墓域が一体的に残る例は全国的にも貴重で、当時の生活と葬送の実態を一度に学べる稀有な空間だ。大塚遺跡では環濠に囲まれた竪穴住居跡が復元されており、弥生人の暮らしを体感できる。歳勝土遺跡の方形周溝墓は古墳時代前夜の墓制で、中央に棺を埋葬し四方を溝で囲む形式であり、後の前方後方墳の原型とも言われる。横浜市歴史博物館がすぐそばに位置し、遺跡から出土した土器・石器・人骨などを展示・解説している。この遺跡が都市・横浜の中心部に近い場所に現存することは、現代都市の下に層をなす歴史の深さを改めて実感させてくれる。国際的にも注目される史跡で、教育旅行の目的地としても人気が高い。