成田山横浜別院は、明治3年(1870年)に千葉県成田市の大本山成田山新勝寺の別院として横浜・野毛山の高台に開創された。山号は「延命院」。本山・新勝寺は天慶3年(940年)、平将門の乱の平定を祈願するため寛朝大僧正が不動明王像を奉じて成田に下向し、開山したと伝わる古刹である。横浜別院は幕末開港以来、急速な発展を遂げた横浜の商人・市民の信仰を集めるため設けられ、不動明王への護摩祈祷が盛んに行われた。明治・大正期を通じて火難・盗難除けの霊験で知られ、港町の商工業者に崇敬された。関東大震災(1923年)では甚大な被害を受けたとされるが復興し、第二次世界大戦の戦禍も乗り越えて法灯を守り続けた。現在も毎月…