来迎寺は浄土宗西山禅林寺派の末寺として中京区瓦師町に建つ。浄土宗西山禅林寺派は法然上人(1133〜1212年)の弟子・善恵房証空(1177〜1247年)の流れを継ぐ西山義の一派で、証空の弟子・道覚(1183〜1259年)が永観堂禅林寺(左京区)を本山として独立した。本尊の弥陀三尊は阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩の三尊で、浄土信仰の最重要な礼拝対象。「来迎」の院名は、浄土宗で最も大切にされる「臨終来迎」——阿弥陀如来と25菩薩が臨終の場に来臨し、亡者を極楽浄土に迎える瞬間——を体現したもので、来迎図(阿弥陀来迎図)は平安末期から浄土信仰の美術表現として多く描かれてきた。
神泉苑町通は平安京の神…