台東区谷中に位置する浄土宗の寺院で、山号は三光山。元禄年間(1688〜1704年)の創建と伝わり、江戸前期から谷中寺町の一翼を担った古刹。本尊は阿弥陀如来。境内には「寛政の三奇人」として知られる江戸後期の尊王家・蒲生君平(がもうくんぺい、1768〜1813)の墓が残り、国指定史跡となっている。蒲生君平は下野国宇都宮の出身で、歴代天皇陵を自ら全国を巡って調査し『山陵志』(1808年)を著して荒廃していた天皇陵の整備を幕府に訴えた尊王家・漢学者。文化10年(1813年)46歳で江戸にて没し、この寺に葬られた。以後、幕末の尊王攘夷運動家や明治維新の志士たちが墓参に訪れる聖地となり、現在も「陵墓研究の先駆者」を顕彰する参拝者が絶えない。谷中の知られざる幕末史跡として貴重な存在。