黒住教の開祖・黒住宗忠(1780〜1850年)は、備前国御野郡今村(現・岡山市北区)の今村宮禰宜の家に生まれた。文化11年(1814年)冬至の日、日輪を直拝する修行中に天照大御神との合一を体験し、「天命直授」と称されるこの宗教体験を契機として黒住教の教えを説き始めた。宗忠は生涯にわたって布教活動を続け、幕末期には岡山を中心に庶民から武士・公家に至るまで広く信仰を集めた。安政2年(1855年)には京都に宗忠神社が創建され、宗忠の神霊が祀られた。明治維新後、新政府の神道政策のもとで教団の制度整備が進み、明治18年(1885年)に神道十三派のひとつとして政府公認の独立教派となった。岡山市北区上中野の…